2019年01月12日

コハマ創造界隈アーティストトーク 八幡温子(横浜シネマリン) 2019年1月12日

横浜市中区伊勢佐木町にある老舗ミニシアターを運営する八幡温子氏を招いてのトーク。もともと映画サークル「茅ヶ崎良い映画を観る会」に入会し、事務局長を担当、「横浜キネマ倶楽部」事務局長など、横浜の映画ファン・運営と両者の立場で支えていたこともあり、シネマリンが閉館危機に陥っていたのを知った時、引き継ぐことを決意したとのこと。4年前、親から受け継いだお金でリニューアルし、全体の席数を減しゆったりとした空間を提供。現在では珍しい35mmフィルムも搭載していることに、参加者も驚いていた。上映の編成は、旧作、インディペンデント映画など、映画ファンへ向けたプログラムを組んでいるとのこと。また、チラシをいろんなお店に置いてもらったり、ミニシアターのジャック&ベティとの割引の連携、こども映画教室を行なうなど 地域との関わりや活動も行ない、日々奮闘している活動を聞くことができた。質疑では、動員、経済など、運営についての質問が多く挙げられた。経営的に自力をつけることはもちろんだが、文化事業として行政との連携も考えてもいいのではないかという意見もでた。

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茅ヶ崎良い映画を観る会

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2018年12月22日

ヨコハマ創造界隈アーティストトーク 浅野宏治+茂木隆宏(ノガン/コーディネーター) 2018年12月22日

お二人は、創造都市のスタートと機を同じくして育ってきたチームである。
BankART Studio NYKオープン当初、まだ学生だった二人は、BankARTのカフェで仕事をするなど、頻繁に出入りしていたそうだ。その後も、BankART 関連のプログラムに関わり、北仲BRICK&北仲WHITE、宇徳ビルヨンカイ等を経て、現在は独自にジャパンエキスプレスビルに拠点を移して活動中だ。初期に行った、「ノガンのおでん」は、横浜食材を、おでんを通じて多くの人に知ってもらい、味わってもらうことを目的とした期間限定の屋台店舗。まったく赤字のイベントだったそうだが、おでんをコミュニケーションツールとし、その後の横浜食材のイベント、ケータリングの運営やコーディネート業など多くの仕事に繋がっていった。近年では、横浜駅西口の仮囲いに、地元の食材、お店を広告ツールを運営を担当するなど大きい仕事も担当している。地域に根ざし、成長してきた彼らだが、横浜にとどまらず、さらに飛び立ってほしいというエールが会場から贈られた。

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おでんプロジェクト

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寿灯祭 2010

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have a Yokohama(横浜駅西口仮囲い編集室)
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2018年12月15日

ヨコハマ創造界隈アーティストトーク 海洋市民大学 2018年12月15日

海に関係する講師に招き、横浜の海を深く広く楽しく考える海洋市民大学。
今日は、その会を推進している金木伸浩氏、水井涼太氏からお話を伺った。
前半、代表の金木氏がこのゼミナールの概要を説明。発足から5年継続しており、セミナーや現場でのワークショップを年、数十回の重ねてきており、受講生は小学生から90歳まで約2,000人を超えるとのこと。

ダイバーでもあり、海関係の社会起業家である水井氏は、横浜の海の実態とその可能性についてお話しいただいた。横浜の海はほぼ埋立地で、自然護岸はほとんどないが、この間の環境整備によって、フジツボや牡蠣などが、広く生育しており、またスズキや黒鯛などもつれるほど、環境はかなり改善されてきており、都市部としては生物あふれる海とのこと。
問題は海と親しめる機会や場が少ないこと。小学校でも学習要領に海は扱われておらず、海は眺めるだけのものという意識が拭えない。「海にのりだす、のぞく、くつろぐ」といった活動をもっと生み出すために、そういった具体的な活動を積極的に仕掛けると同時に、法的な既成や海岸(護岸)のハード面の整備を推進していきたいとのこと。
会場からは、横浜の海の豊かさを再認識したという声も多かったが、国との関係において横浜市民の問題(シティズンプライド)としての海という知見には至っていないし、そのハードルを越えるのは難しいという意見もでた。

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左:金木伸浩氏、右:水井涼太氏

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講義風景

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生態観測

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2018年12月07日

ヨコハマ創造都市を巡る リレーレクチャー 恵良隆二+杉崎栄介 シルクセンター会議室 2018年12月7日

恵良隆二には、横浜市創造都市の歩みと骨子(都市計画の視点から)について、杉崎栄介には、ACYが行っている中間支援の内容についてお話を伺った。両者とも、かなり突っ込んだ内容迄言及され、これまでの歩みと、今後の課題を明確に示された。

恵良氏は、三菱地所の職員として、みなとみらいの埋め立て地時期から、横浜の都市開発に深く関わり、ランドマークタワーや、クィーンズスクウェアなどの建物群はもちろんのこと、現在の横浜(これからの横浜)を形成する都市軸の理念について、詳しくお話された。ウォーターフロント開発時、アーバンデザイナーである北沢氏と知り合うことになり、その後、旧横浜船渠第2号ドックの保全活用調査を共同で行い、関内地区のまちづくり、創造界隈形成推進委員会とつながっていったそうだ。横浜市における創造都市のポジションの変化にも言及され、当時目指していた創造都市から見えにくくなったもの、希薄化したもの、狭まったもの等を明確に指摘された。また創造都市10年の成果の今後への繋ぎ方や、文化芸術への行政や市民のスタンスなど、極めて重要な「思想」をミクロとマクロの視点を何度も往来しながら、的確に指摘をいただいた。
最後に、現市庁舎の行方について、「創造都市政策に関わっているものは、これに対して意見を述べなければいけない。残す・壊す意見どちらにしても、自分の意見を言わなければいけない。北沢氏が亡き後、創造都市にこれまで関わった立場として、創造都市の思想で市庁舎のことを答えなければいけない。」と我々に奮起を促す力強い言葉をいただいた。

杉崎氏には、2007年から立ち上げたアーツコミッションヨコハマ(ACY)について説明していただいた。ACYは、横浜で活動するクリエイターをサポートする役割を担っており、主な活動として、クリエイターへ活動支援(経済的な)、クリエイターのネットワークを構築(=関内外オ―プン)、ウェブ等の情報発信である。

事務所開設などを直接サポートする支援を継続しているが、さらに展開して、2017年からはクリエイターが社会的な問題を行うプロジェクトを支援する「クリエイティブインクルージョン」、若手作家の支援制度「クリエイティブ・チルドレン」など新たな助成も発足させている。
関内外オ―プンは、毎年続けておこなっていること、そして界隈のアーティストの定着増加したことが影響し、今年度は、会場数60超、参加スタジオ100超、来場者数3,300名と年々数を伸ばしているそうだ。

「芸術が役に立つかどうかではなく、行政や財団が、芸術や社会の良き道具に立つにはどうすればいいのか。芸術を鏡として自らの道具を磨く、それが評価や調査だ。」と、杉崎氏。
ACYは、事業評価に関しても単純な数値による限定されない伴走型評価を導入している。クリエイターひとりひとり、分野や目的、目指す到達点が違うことを認め、ACYスタッフ+評価調査チームが、成長を目的として評価の仕組みをアーティストや事業運営団体と伴走しながら策定し、審査会の評価、社会の評価へと繋げていく。社会のための芸術助成として、どのような形にして継続するか、モデル化になるか、ACY自体が積極的に変化しながら取り組んでいるそうだ。


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2018年11月18日

2018年11月17日

F1963での展覧会(韓国釜山) 2018年11月17日〜12月23日

釜山文化財団が新しく関わることになった、現在の韓国でもっともビビットな「F1963」で開催されたグループ展に参加してきた。ここは2年前、釜山ビエンナーレの第二会場として使用されたワイヤー会社の工場跡。そのときは主にファサードだけが新しくつくられ、中は雨も降るし、巨大な機械があちこちに残っているし、まるで廃墟の中での展覧会のようで、非常にアナーキな空間だった。今回は見事にリノベーションされ、古い工場と新しくつくられた白い壁面や天井、鋼鉄製の工場ラインをそのまま残したカフェのカウンターなどがうまく反応し、見違える空間に変身を遂げていた。総面積は4,500uで、アート部門はおさえていて全体の1/3程度。ビールやまっこりの醸造所、バンケットルーム、図書館、ブックショップ、カジュアルなカフェ、中庭のイベント広場などのが、連続した空間の中に次々と現れ、生活空間の楽しみや豊かさを強調した会場になっている。また社員寮だった場所も、シンプルなホテルタイプの宿泊施設(80部屋)に改装され、心地よい空間を提供していた。

我々BankARTの展示空間は約350平米。丸山純子さんの花と橋啓祐さんの映像のコラボレーション。BankART Life Vの再現に近い作品だが、部屋の大きさも、コンディションも異なるので、あたらしいインスタレーションとして、自然で新鮮な感じでこの新しい「工場空間に」にヒットしていた。会期2018年11月17日〜12月23日。釜山の駅から車で30〜40分の場所に位置する会場だ。

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展覧会詳細はこちら
http://www.f1963.org/en/?c=art&s=1&syear=2018&gp=1&gbn=viewok&ix=139
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ヨコハマ創造界隈アーティストトーク 柳澤 潤(コンテンポラリーズ/建築家) 2018年11月17日

柳澤氏は、現在、関内駅北口の駅舎と広場の設計、横浜市立上菅田小学校の建て替えの設計受託候補者に選ばれ、まさしく公共建築を中心に横浜のまちづくりに関わっている。代表作を例にお話いただく中で、特に開かれた建築とは、公共についての考えについて聞くことができた。
今年5月オープンした『日野こもれび納骨堂』は、緑豊かな公園墓地と傾斜地に建つ住宅地のちょうど中間に位置している。異なる傾斜の屋根が集合してできた建築群のような建築は、新しいランドスケープを生み出している。各棟の壁を閉じず、屋根を点で支える軽快なプロポーション、広がりを持つ空間になっている。
伊東豊雄氏とTポイント・ジャパンによる東日本大震災被災地支援「みんなの遊び場プロジェクト」のひとつとして設計した『みんなの遊び場/南相馬/2016年5月』の外観は、サーカス小屋のような可愛らしいかたちをしたインドアの砂場の遊び場。小学校と幼稚園の間に位置することで、今でも子供や保護者の憩いの場になっている。

3.11を直面し、建築の屋根のあり方について深く考えるようになったそうだ。屋根が強いと壁の量を減らしても強度を保つことができるし、また屋根は公共空間としての一体感を生み出し、ランドマークとしての発信力を持つ。開かれた建築を考える上で重要であると強調。

「建築はある意味、秩序をつくるのだけれども、使う市民、運営する行政、設計する建築家、施工する人がイーブンで自由な発言と発想が許される。使う人地域によりそう。それが人々の活動の自由度を妨げないようにしたい。」と氏が述べるように、誰もがハード、ソフトについて考えることこそが公共建築にとって重要なことであるかもしれない。横浜の現市庁舎について、「市民にとって、村野藤吾が作ったとかは重要ではないかもしれないけど、ただ壊すだけでなく、どう使うかを一市民も考える風な街になってほしい。」と最後に言及された。

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日野こもれび納骨堂

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みんなの遊び場/南相馬/2016年5月

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関内駅北口駅前広場 2020年竣工予定
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2018年11月16日

R16 〜国道16号線スタジオOPEN STUDIO 2018.11.16

「R16〜国道16号線スタジオ」の初めてのオープンスタジオが、開催された。
高架下の各部屋のコンディションは、内というよりも「半分以上外」といった具合の空間だ。雨風、虫、車の騒音、根岸線の電車の通過する音、そんな悪条件の中でも皆さん、結構淡々と作業をオープンの当日迄続けてこられた。ここを使用することに手をあげた人たちなので、当然といえば当然だが、実際に台風等の大変さを一度経験すると萎縮してしまいそう空間だ。まあとにかく、みんなこの空間と戦った。なぜこんなところで、無理してこんなことするの?ここを見た人はそう思うかもしれない。
でもアーティストって、新しい空間が生成することをとびきり興味をもつ人たちなので、都市の中で忘れられ、眠っていた場所が、開き、共有されることに何よりも喜びを感じるのだ。
地域の人、行政マン、一般人、アーティスト、関係者など、レセプションには約250名、3日間で800人に近い人たちがこの場所を訪れてくれた。
これからどうなっていくかは????????

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2018年11月09日

ヨコハマ創造都市を巡る リレーレクチャー 岡部友彦+河本一満 2018年11月9日

「日本三大ドヤ街」の一つと知られる寿町で活動するお二人を招いてのトーク。
コトラボ合同代表の岡部友彦氏は、利用者の高齢化により空室率の高まったドヤ(簡易宿泊所)を資源と捉え、バックパッカーなどのゲストハウス「ヨコハマホステルビレッジ」や大学と連携し学生達がキャンパス外活動を行える場など、環境づくり・運営を行なっている。生活保護受給者の増加や空き部屋の増加、高齢化といった現実に直面している寿の現状を福祉で立ち向かうのではなく、外部の人も入りやすいまちづくりをアクションすることで、地域住民達も感化され、若い人たちとの交流を楽しむ人も増えてきているとのこと。

横浜市文化観光局の職員でもある河本一満氏は、寿の現状をアートで打開できないかということで、2008年に寿オルタナティブ・ネットワークを有志で結成。アーティストが滞在して作品制作を行う「寿合宿」をはじめ、住民との交流を大切にしながら、アートプロジェクトを企画・運営している。作家達は、熱心に活動を続け、コミュニケーションが積み上がって行くことで、作家自身の意識も変わったケースが多く、滞在制作後も寿を訪れて活動してくれる作家が多いとのこと。
生活保護者たちは、通常の街では受け入れてもらうことが難しく、結果、寿に集まっているのであり、この現状は日本全体の問題であり、誰もが自身の問題として考えなければいけない。寿は、そういう人たちを受け入れる、また支える人たちが集まるあったかい街だということを知ってほしいと河本氏は強調した。

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作家矢内原充志氏より、現在、寿で活動をしているプロジェクトの説明をしていただいた。

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2018年10月27日

ヨコハマ創造界隈アーティストトーク 櫻井 淳・悦子・心平  2018年10月27日

櫻井家は、関内に事務所を構え、ともに横浜の都市計画に大きく関わってきている。
櫻井淳氏は、本町シゴカイ(2006〜)からだが、その前から、市街地基本計画の調査(2000〜2003)等を行ってきた。創造都市構想には北沢猛氏とその立ち上げから関わり、創造都市事業のコンペ応募案を作成したり、黄金町エリアマネジメントセンターの設立を支援するなど、関内地区の街づくりを多く手掛けてきている。
ちなみに、横浜南協会の牧師さんでもある。

夫人の悦子氏は、長きにわたる、東京でのまちづくりコンサルタントとして活動ののち、横浜にはいってからは、夫ともに地区計画や建築協定などのルールづくり、景観形成、福祉のまちづくり、防災、緑化など様々な分野で、地域の住民のニーズを踏まえたまちづくりに携わっている。

息子である心平氏は、2003年から櫻井計画工房に入社し、建築の特に数値に関わる仕事を担当しており、例えば、横浜市の居住率とバスや鉄道などの交通カバー率、高齢化率などをメッシュ統計で、数値データ化等を行なっている。

櫻井淳氏いわく。「コミュニティ、共同体に興味を持っている」と。
学生運動を経験したこともあり、まともな建築をやるのは嫌だと思い、修論も広場で人がどういった行動をするかなどを調査し、人がどのように街をつくるかについて、ハード作りより、ソフトに可能性をおいて研究したそうだ。
横浜は行政だけでなく民間も活発に活動し、たくさんのクリエイターの住む街になった。この財産と可能性をこれからも大事にしていくべきだとお話いただいた。

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トキワビルの交流会の様子(写真:福島健士)
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