2018年09月15日

ヨコハマ創造界隈アーティストトーク 村田 真 2018年9月15日

村田氏は、BankARTスクールの校長を14年間、継続して担ってもらっているが、横浜に関係してからのもうひとつの顔は、「絵描き」としての村田氏だ。元々造形大学の油出身の村田氏であるが、大学2年の頃に絵を描く事は諸事情でやめたらしい。それからは「ぴあ」のスタッフとして、その後はフリーランスのジャーナリスとして、彼が日本の現代美術界ではたしてきた役割は大きい。
BankARTの関係で、横浜に関わってからは、大きくハンドルをきって長い期間封印していた「絵描き」としての活動を始めた。横浜の地に多くのシェアスタジオが誕生したのもひとつの理由だろうが、そこに村田氏個人のアトリエを設け、淡々と活動を続けている。
今回のトークでは、ジャーナリストとしての村田氏ではなく、絵描きとしての14年間の活動を伺った。現在も、ジャーナリストと絵描きの二足のわらじを続ける村田氏だが、彼のBankARTでのゼミや黄金町ゾーンで開いているレクチャーなどとリンクしながら、横浜の美術界の土俵を常に持ち上げてくれている。


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左 アートのみかた
ウエブマガン「artscape」に展覧会レヴューを書き始めた1999年からの10年間掲載したレヴュー1646本を収録。
右 BankARTスクール「戦争と美術」の講義内容をまとめた書籍。スクール校長の村田真が構成編集。

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2011年 NYKでの展示

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2011年 新港・村での展示

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2018年09月14日

ヨコハマ創造都市を巡るリレーレクチャー 池田 修 2018年9月14日

BankART1929代表の池田のレクチャー。何故美術の世界にはいっていったかという話から始まって、レギュラーの先生が事情でいなくなり、自主ゼミばかり行っていて先生を自分たちで招聘していたというBゼミ時代の話とその小林校長との出会い、ゼミでの川俣正との出会い、ヒルサイドの工事中での北川フラム、原広司との出会い、など、あまり日頃聞けない話を伺った。
また、なぜ横浜にBankART1929は生まれたか?という都市形成論をベースに北沢猛が構築した横浜創造都市構想の核心部についても熱く語った。
後半はBankART1929の運営論。現在の活動を支えるコンセプトにあたる部分に触れながら、多様な活動を淡々と語ってくれた。最後に、PHスタジオの代表作「船、山にのぼる」の映画を早回ししながらの解説。何人かの方が、うるうる。という盛りだくさんのトーク。
雨漏りする高架下のR16スタジオには60人を越える参加者が傘をさしながら最後迄聞き入ってくれた。

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2018年08月17日

Creative Network事業「R16 〜国道16号線スタジオ」スタート! 2018年8月17日

Creative Network事業「R16 〜国道16号線スタジオ」が8.17にスタートし、夕刻6時から入居アーティストのウェルカムパーティを開催した。
メールニュースだけの配信告知だったが、200人もの人が訪れてくれ、廃墟と化していた横浜の心臓部が、15年ぶりに活況をみせた。
R16スタジオは、最近の高架下の店舗のようにお洒落にインテリアを壁で覆った空間とは異なり、床と低い壁を施しただけの外のような空間。訪れてくれた人の感想は、「外じゃないか」、「雨風しのげるの?」とか、「トイレは?」等、予想通りの反応で、こんな場所でアートができるのだろうかと、みんな目をぱちくりさせていた。入居する側の作家も同様で、どう使っていくのか、とまどっているというのが正直なところだ。セミオープンにした理由はいくつかあるが、ここでは詳しく述べない。この場所が、1ヶ月〜3ヶ月ぐらい経てどういった構造に変化していくのかを、にやにやしながら、見守っていただければと思う。

【Creative Network事業 R16 〜国道16号線スタジオ】
旧市街地と新市街地(みなとみらい)を分つ、東急東横線(横浜駅〜桜木町駅)の廃線跡。上部は、かつて線路だった場所を2021年度までに遊歩道へ変換させる計画となっている。今回の試みは、こうした状況の中、現在眠っている高架下を活用し、期間限定のスタジオ・アトリエを挿入するプロジェクトである。位置は高島町の交差点(二代目横浜駅があった場所)から桜木町方面に続
く16ブロック約100mのゾーン。原則として制作場所としての活用だが、適時オープンスタジオ、ワークショップ等の期間を設けて、市民に対しても開いていく。

詳細はこちら
http://bankart1929.com/creative_network/


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2018年08月11日

BankARTスクール2018 妻有合宿 8月7〜11日

今年の夏も、BankART妻有で合宿ゼミをおこなった。
7日早朝に横浜を車ででて、その日は見学のみ。8日は朝、村田真ゼミ、昼は見学会、夜は開発好明ゼミ。9日は朝、松本秋則ゼミ、昼は見学会、夜は村田ゼミ。10日は朝、松本ゼミ、昼は見学会、夜は開発ゼミ。11日は、朝から見学+帰路。ゼミ終了後には、連日オプションのバーベキューや宴会も始まる。参加者は、スタッフを入れて8人程度だし、密度が濃いというか、本当に忙しいスケジュールだった。夜、横浜に戻った参加者は、久々の都会のクーラーに放心したような様子だった。

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2018年07月28日

ヨコハマ創造界隈アーティストトーク 丸岡ひろみ 2018年7月28日

丸岡さんのすごいところは、ふわっとしていて、何でも吸収してしまうところだ。いや、吸収というより、包容という言葉の方が近いかもしれない。企業がビックサイトや幕張メッセで商売として行っている展示会のような構造に近いTPAM「パフォーミングアーツの見本市」を文化交流のイベントに昇華させてしまう。この変換は丸岡さんたちの、したたかさと努力と愛情がなければ成立しないであろう。その結果、実際に海外に公演が売れるという「縁結び」の仕事もすごいけれど、この事業の成立の仕方そのものが、「縁結び」の機能をもっていて、二重にすごいなと思う。具体的にいうと、資金は国際交流基金を中心にした様々な行政機関から助成金をゲットし、施設は、KAATのような県立、BankARTやYCCのような横浜市が推進している施設等に協力をあおりながら事業を進める。国、県、市というみっつの行政機関の資金と施設をオールオーバーに駆使しながら繋げ、国際交流の舞台を構築推進しているのである。池袋から、横浜に移ってきてはや7年。これからも私たちは、もっと深く連動していきたいと思う。

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photo by Hideto Maezawa
グループ・ミーティングの様子


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2018年07月25日

BankART妻有 2018年7月25日

大地の芸術祭2018参加作品。2006年にオープンしたBankART妻有も今年で12年目。古い農家を住めるように、みかんぐみ+神奈川大学曽我部研究室とともに改造した。合併浄化槽、ウォシュレット二基、お風呂、光のインターネットと設備は整えた。建築のディテールは、BankART ゆかりの作家に直接、制作してもらった。展示物は主にBankARTのコレクション。
今年のようにトリエンナーレのある年は、BankARTのメンバーが、フル滞在してお客さんをむかいいれる。会期中50日は無休で、冷たい麦茶を来館者全員に提供する。ときには、自転車かき氷機で製造したかき氷や農家の方が差し入れて下さった野菜を提供したりする。夕刻からは、知り合いを中心にした泊まり客がある日も多い。特に今年はお盆前の一週間は、作家とともに合宿しながら、BankART スクールゼミを公式に開催するので人口密度が高くなる。ふとんやら食事やら、楽しいけど大変だ。
29日のオープンを目指して、これから数日間、準備の日々が続く。

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2018年07月14日

ヨコハマ創造界隈アーティストトーク 高橋 寛+晶子(WORK STATION)2018年7月14日

建築のチーム「ワークステーション」を主宰されるお二人に、お話を伺った。坂本龍馬記念館でデビューしたお二人は、この間、丁寧に設計の仕事を続けてこられた。横浜市仲町台地区センター等が有名だ。
また、横浜トリエンナーレ2005の建築ディレクターチームのチーフも担当された。
「何故、横浜に1988年にアトリエを構えたのか?」の質問に、「行政かなって」とぽろり。当時は、ロン毛の北沢猛がデザイン室を率いており、吸引力があったそうだ。また長い期間居を構えた大津ビルさんのオーナーも、すばらしく配慮の行き届いた方で、室伏さん、飯田さん、等蒼々たる建築家に場所を提供していた。
BankARTのスタートは2004年からだが、横浜では1988年から、第一期創造都市が始まっていたのだ。


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2018年06月29日

ヨコハマ創造都市を巡るリレーレクチャー 梶山祐実 2018年6月29日

梶山氏はBankART1929スタートのときの都市デザイン室の担当者であり、その後も創造都市事業構想の創成期を支えてくれた人だ。その後、局が変わっても様々な断面で、創造都市事業を応援し続けてくださった。その梶山さんが、再びデザイン室の室長として着任されたことは本当に嬉しい。今日のレクチャーでは、横浜市の街づくりの理念から創造都市構想に至る骨子を丁寧に話していただいた。BankARTが、アートのためのアートプロジェクトに陥らず、街づくりから生まれてきたプログラムであり、歴史的な建造物を活用しながら、街を元気にしていくという理念を継続して持ち続ける事ができているのは、こうした梶山さんたちの街に対する深い愛情や理解があるからと思っている。

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2018年06月02日

ヨコハマ創造界隈アーティストトーク 矢内原美邦/高橋啓祐 2018年6月2日

BankART1929としては、ダンスカンパニー「ニブロール」としてよりも、「オフニブロール」という「ユニット:矢内原×高橋」との関わりの方が多い。
BankARTの活動初期から、多くの展示、ダンスイベントに招待させてもらったり、企画してもらったりしてきている。代表的なものだけでも15本以上を数える事ができるだろう。

2005.5 個展「public=un+public」@BankART1929 Yokohama
「台北市・横浜市アーティスト交流事業2005 派遣アーティストとして台北国際藝術村へ3ヶ月滞在
2008.5 「Landmark Project lll」@桜木町ぴおシティ
.5 アフリカ開発会議(TICAD)「アフリカ希望の大地展」 @BankART1929 Yokohama
.9〜11「BankART Life II Landmark Project IV 心ある機械たち」 @BankART1929 Yokohama
2009.12 「Contemporary Art Japan,Korea and China」@Hakgojae Gallery(ソウル)
2011.8〜11 「BankART LifeV "新・港村"」@新・港村
2014.8〜11 「BankART LifeW 東アジアの夢」@BankART Studio NYK 1F kawamata Hall
.12 「ASIA Independent Art」@Yunseul Museum(韓国・金海市)
2015.7〜9 「アートと都市を巡る横浜と台北」@BankART Studio NYK 3F
11〜12 「都市に棲む~BankART1929のアクティビティ」@光州市立美術館(光州・韓国)
2017.8〜11 「BankART LifeX〜観光」BankART Studio NYK 3F


このチームのすごいところは効率のいいところだ。矢内原美邦さんのダンス、演出は、ひとりまたはふたりで成立するようなものが多いし、高橋啓祐さんの映像も出来上がったものは複雑だが、かなり大きな空間でもプロジェククター数台程度使用するだけで成立させてしまう。このコンパクト構造が、彼らの動きを活発にし、世界に羽ばたかせているのだといえよう。(くどい説明かもしれないが、このコンパクト構造を成立させるための時間をかけた試行錯誤と明快なコンセプトがあってのことだが。)
横浜の家を拠点にしながら、世界での活動が続くこのチームには、私たちはもっとおもしろい条件の仕事を提供したいと思う。
彼らはどんな与条件でも、新しいダンス、映像空間を創成してくれると思うからだ。


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2005.5 個展「public=un+public」@BankART1929 Yokohama

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2014.8〜11 「BankART LifeW 東アジアの夢」@BankART Studio NYK 1F kawamata Hall

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2017.8〜11 「BankART LifeX〜観光」BankART Studio NYK 3F
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2018年05月26日

ヨコハマ創造界隈アーティストトーク 松本秋則 2018年5月26日

 国内外で活躍する松本氏は、現在のYCC(旧第一銀行)での「Bamboo Bank 緑陰銀行」(2006年)を皮切りに、市庁舎ホールでの作品(2008、2014年)や越後妻有、瀬戸内などの国際展、彫刻の森美術館での個展など、広い空間を使った大型のインスタレーションを数多く展開してきました。
 2010年からは、NYKの年間レジデンスアーティストとして「アキノリウム」と称した小さなアトリエを拠点に、ソウルや光州、ニューヨーク、中国の銀川現代美術館などの海外の空間での活発な活動が続きました。アトリエでは、朝9時〜17時頃まで黙々と制作されているのですが、BankARTを訪れた家族が窓を覗いているのを見つけると、サービス精神旺盛にスタジオに招いていたのが印象的です。
 トークでは、作家になる経緯から、これまでの作品アーカイブを丁寧にお話いただきました。また「文殊の知恵熱」というパフォーマンス集団の一員としても活動も紹介していただきました。
 BankART Studio NYK閉鎖に伴い、現在は神奈川県郊外に引っ越されましたが、引き続き、元気に作家活動を続けられています。BankART1929でもまた、仕事をお願いするつもりです。



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BankART Yokohama 「Bamboo Bank 緑陰銀行」(2006年)

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市庁舎ホール(2008、2014年)
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