2011年04月30日

続・朝鮮通信使2011春 ソウル

どしゃ降りの雨の中、ソウルの新堂(シンダン)にあるアートスぺースへ。しかし迷ったあげく着いたのはなぜか大きなアーケードのある巨大食品市場。それも店の前の道路に、また別の露店が二重構造となってひしめく、いかにも昔ながらのソウルという感じのところ。肝心のアートセンターはどこ?市場の真ん中まで歩くと突然、地下へ降りる不思議な階段が・・。恐る恐る下るとそこには、地上の喧騒とは無縁の秘密基地ならぬ、アーティストスタジオが点在する異次元空間が広がっていました。ここは繊維関連の市場でしたが、空きが多いため、ソウル芸術文化財団が主に若手アーティストのスタジオとして整備したもの。その数はざっと50箇所以上、全体の約4割をしめる。歴史は夜、アートは地下で?創られる!どちらもやや薄暗いところが、共通しているようです。
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そのあとBankARTと交流事業を提携しているグムチョンアートスペースへ。矢内原さんも同行。つい最近まで藤井雷さんが滞在していた場所だ。スタジオ、展覧会会場を案内してもらう。オープンの際に訪れたことがあるが、アットホームな感じで推移しているように思えた。
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次の訪れたのはムンレイにあるソウル芸術文化財団が新築したアートスペース。ここで知り合いのアーティスト、キムガンと合流。すぐ近くで彼女自らがイニシアティブをとって運営している町工場の2階を中心に活動しているアートビレッジを案内してもらう。
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そのあと弘大(ホンデ)にあるキムスヒョンさんが経営するスッカラカフェへ。日本からの合流組、韓国の友人やBankARTでTETSUSONに参加している歴代の韓国の若い作家たちが集まってきてしばしの宴会。楽しいソウルの夜でした。
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千葉大学卒業設計展2011

2010年度の最後の卒業展は、千葉大学の有志による卒業設計展2011。この連休3日間で開催されます。
今日は、公開講評会とトークセッションが行われ、大勢のお客様がいらっしゃいました。ゲスト審査員に、西沢立衛氏、トーマスダニエル氏、饗庭伸氏、吉村靖考氏を迎え、アドバイザーとして、千葉大学の岡田哲史氏が参加。ゲストの西澤氏からは、未来に対する興味、情熱に感動しました、と心強いお言葉がありました。最後に岡田先生の乾杯で懇親会を開催。
最後の卒業展ということで大変力のある展覧会になっています。明日までの開催ですので、ぜひご来場ください。
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2011年04月29日

続・朝鮮通信使2011春 京幾道

国立美術館が運営しているキョンギドウにある goyang art studioに、ニブロールの矢内原美邦さんがレジデンスしているので訪ねる。

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そのあと、彼女や他のレジデントアーティストも同行して、車で15分ぐらいのところの以前BankARTを訪ねてくれたアーティストランのチームFREEZOOMへ。事務所やカフェ、ワークショップルームを拝見。軽快な空間が続く。昼食に美味しいプリコギを御馳走になる。

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そのあと、ここのメンバーも同行して北朝鮮との国境線の近くにあるヘイリ芸術村へ。広大な敷地の中に90にも及ぶ現代建築群がひしめく巨大なプロジェクト。驚くべきことにそのほとんどがギャラリーやアートショップ。なぜこんな郊外地区にこんなプロジェクトが可能なのか?その謎はあとで解けるのだが、とにかくちょっと信じられない光景。研究会メンバー知人のアーティスト寺島みどりさんが滞在制作しているというので、アトリエを訪ねる。短い時間の中、充実した時間を過ごしているようだった。英語のできる施設の兄ちゃんが電気自動車でツアーガイドしてくれた。どこもかなり遠く、車疲れしたけれど、中身の濃い一日だった。

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夜はFREEZOOMのメンバーとともに、BankARTに滞在制作したアーティスト パクチャンと高速道路ガード下の飲み屋で。これも濃いセレクションでした。

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みかんぐみ石井さんの送別会

BankARTがスタートした当初からお世話になっている、みかんぐみのスタッフ石井真人さんの送別会が、NYKの共同炊事場食卓で行われました。この共同炊事場食卓は、BankART Life(2005年)の際に制作して頂いた連結作品『銀行美術的石焼蒸気温泉』の1つで、石井さんが担当だった作品。私達も事あるごとにBBQなどで使用し大活躍の作品です。
みかんぐみの皆さんが集合、乾杯! 今春からの新入社員による、餅つきが行われるなどイベントが盛りだくさんでした。

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石井さん、大変お世話になりました。ありがとうございました。これからも応援しています!
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2011年04月28日

続・朝鮮通信使2011春

昨年夏に主に瀬戸内を中心に巡った「続・朝鮮通信使」の第二弾がスタートします。今年の春ツアー(4.28〜5.8)は、釜山に朝鮮通信使の博物館が開館したお祝いも含めて、「続・朝鮮通信使研究会」のメンバー10〜15名でソウル(インチョン、キョンギドウ)〜安東〜テグ〜慶州〜ウルサン〜釜山をめぐります。韓国国内は朝鮮通信使の遺蹟、史跡は少ないですが、このプロジェクトは「続」、すなわち新しい日韓の交流プログラムですので、BankARTにいらして下さった街づくりチームや新しく動き出した施設等を訪ねての返礼の旅でもあります。秋にはもう少しロングで、ソウル〜釜山を西側周りでいく予定です。
ときおり旅の報告を行いたいと思います。

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2011年04月25日

中原佑介を読む 田中信太郎×峯村敏明

第3回を迎える研究会が代官山ヒルサイドライブラリーで行われました。今日のゲストは美術作家田中信太郎氏と美術評論家峯村敏明氏。「人間と物質」展(第10回国際美術展東京ビエンナーレ)では、峯村さんは組織委員として、田中さんは出品作家として参加されています。
お二人のお話から、一緒に仕事をされてこられたからこそ見えてくる、中原さんの美術に対する姿勢や考え方を当時のエピソードを交えながら伺う事ができました。田中さんは、読売アンデパンダン展、不在の部屋、人間と物質に同時代的に参加。
兄弟と間違われることもあったという峯村さんの中原さんへの追悼の言葉が、毎日新聞(3月17日夕刊)に掲載されています。

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2011年04月23日

建築+空間+家具制作ワークショップ

このワークショップは、今夏、トリエンナーレと連動して行われる「BankART Life 3」の関連プログラムとして開催されています。アーティストや建築家などによる原寸大の建築モデルや家具などの作品制作プロセスを実践的に学んでいこうというものです。前半はPHスタジオを講師に迎えて、ものづくりに対する考えをこれまでの仕事とともに紹介。その後は、早速実践です。トンカチやカッターの基本的な道具から、丸のこ、ジグソーなどの専門的な工具まで、使い方をみながら勉強。また、家具等を解体して、ものがどのように出来ているかを学びました。実践のプログラムなので、授業のわずかな時間でどんどん作られていきます。

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2011年04月21日

村田真ゼミ「ゼロ年代のアートはなんだったのか」

スクール校長の村田真さんによるゼミがスタートしました。初回は年表やSO + ZO 展 「未来をひらく造形の過去と現在 1960s→」のテキストをもとに、1989年以降の出来事やアートシーンを振り返りました。
日本が1番最初に出場したサッカーW杯での対戦相手はどこでしょう?
最近のサッカーW杯で、日本はどこのチーム負けたでしょう?
というような身近な話題に触れながら、ここ数十年で起こったことを振り返り、私たちが観たり、聴いたり、生きてきた時代=00年代のアートがどのように動いてきたのか、アートをとりまく状況の変化を追っていきます。

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2011年04月18日

中原佑介を読む 安斎重男

「中原佑介を読む」2回目の研究会がNYKで開かれました。本日のゲストは写真家の安斎重男氏。1970年の「人間と物質」展は中原さんがコミッショナーとして音頭をとられた日本初の国際美術展ですが、安斎さんはその展覧会の作家アシスタント(主に外国人作家の)として実際に関わった方です。現代美術がまだ日本の美術館に浸透していなかった当時、作家と美術館との間に入って作品の設置に四苦八苦しながらも、調整されていたそうです。当時の写真をみながら、貴重なお話をうかがいました。
終了後には、安斎さんを囲んで研究会スタートもかねて乾杯。

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2011年04月13日

パフォーマンスの未来 急な坂スタジオ

今日からスタートしたスクールは、主に横浜にある施設を巡りながら、パフォーマンスの未来の方向性を探るゼミ。初回は、急な坂スタジオ。元結婚式場だった老松会館を改修し、主にダンスの制作スタジオとして使用しているスペースで、チェルフィッチュの岡田利規さんやニブロールカンパニーの矢内原美邦さんらが所属しています。空間はほとんど結婚式場当時のままですが、大ホールや会議室、和室など、もとの機能を上手く活用しています。ディレクターの加藤弓奈さんから、これからは制作スタジオとしてだけではなく「つくる」「はぐくむ」「あつまる」施設として、機能させていきたいというお話を伺いました。来週は、STスポットでの講義になります。

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2011年04月12日

안녕하세요 アンニョンハセヨ!超初級韓国語講座スタート

初回の講師は、李 智希(イ・ジヒ)さん。今日はまず簡単な挨拶からスタートしました。
「こんにちは」は「アンニョン ハセヨ」。最も一般的に使われる挨拶ですが、もっとカジュアルな友達同士の挨拶だと「パッブ モゴッソ」。これは直訳すると「ご飯たべた?」の意味なのだそうです。
「さようなら」も、「アンニョンイガセヨ」(見送る人:いってらっしゃい)と「アンニョンイゲセヨ」(見送られる人:元気でいてください)など、立場によって言い方が違うことを学びました。今日は約20センテンスを勉強。全8回の講座で、どこまでマスターできるのか、これから真剣勝負です。

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2011年04月11日

横浜インターナショナルスクール卒業展開催

今年も横浜インターナショナルスクールの卒業制作展がはじまりました。
1924年に設立され、現在47ヶ国から長期短期の滞在を含め730人の生徒が在学している伝統ある学校。今回は、国際バカロレア後期過程美術科専攻の7人の学生が出品しています。ジャンルは様々。絵画、写真、立体、陶芸など、それぞれの表現方法を用いた作品が、のびのびと展示されています。今日はオープニングパーティもありたくさんの来場者がありました。震災などの影響から中止や延期の声もいくつかあったそうですが、開催してよかったと皆さんおっしゃっていました。
展覧会は4月17日(日)までとなっています。ぜひご覧ください。

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2011年04月08日

倭館:夫学柱 氏レクチャー

続・朝鮮通信使研究会では、本日ゲストに建築家の夫学柱氏をお迎えし、お話を伺いました。夫さんは、学生の頃より「草梁倭館」の研究をされており、CGによる再現や倭館にあった家を実際に再生するプロジェクトをなさっています。ここでいう草梁倭館とは、江戸時代、韓国釜山にあった日本人の居留地。約500人の日本人が居住していた日朝関係の窓口だった場所。研究の結果、当時建っていた建物は、日本式の内空間に韓国形式の屋根がかかる、というような日朝混合型だったようです。夫さんのこのプロジェクトのサポーターでもある東京画廊の山本豊津さんや梁 順喜(やんすに)さん達もご参加いただきました。

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2011年04月07日

以前ここBankART studio NYKは鳩の住処になっていて、2年前大改修した際に、かなり頑張って鳩を追い出したのだが、帰巣本能か、たびたび戻ってきては建物内に入り込み、結構苦労した記憶がある。現在の主は雀。2Fのバルコニーにでる扉の桟には雀の巣があり、いつもちりちりと鳴いている。
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そういえばあの鳩たちはどこにいったのだろうか、と考えていたら、この辺りではカラスの姿をみかけないことに気づく。これまたしばし理由を思いめぐらしていたら、河岸にはうるさいほどのカモメ。合点がいく。都市に棲む鳥たちのパワーバランスもそれなりに理由があるのだろう。たいへんだ。
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2011年04月04日

中原佑介を読む

中原佑介美術批評選集を北川フラム氏の現代企画室とBankART出版で、これから約2年かけて刊行するのだが、その編集と並走するゼミがスタートした。「中原佑介を読む」と命名したこのゼミは、代官山のクラブヒルサイドとBankARTとの共同企画で開催場所も双方を往来する。第一回目はヒルサイドで、パネラーは北川フラム氏とうちの代表池田修。プレス関係者、学芸員、専門家など数多くご参加いただいた。周知の通り、中原佑介氏はこの3月3日に亡くなられたが、若い人たちも含むこういったゼミがスタートし、先生のことを知ってもらったり、議論していく機会ができたことはありがたい。第二回目は4月18日(月)BankARTでゲストは安斎重男さん。

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2011年04月02日

大岡川を往く

4月2日(土)、大岡川の桜まつりに屋形船で参加した。桜は三分咲きぐらいだったが、気温も高く、春の川面を楽しんだ。今年の祭りは自粛ムードで、屋台はでていたが大きなイベントもなく、ゆったりと進められていて、それはそれでいいなと思いながら、船室から楽しく眺めた。屋形船はその後、ベイブリッジまでいきリターン。横浜港の海側からの景色はダイナミック。この屋形船、単に水遊びをしているかというと、そうではなく、れっきとしたBankARTスクールと黄金町エリアマネジメントセンターとで共同した「大岡川を往く」ゼミの第一回目のひとこま。来週から7回続く。参考HP(http://www.bankart1929.com

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