櫻井淳氏は、本町シゴカイ(2006〜)からだが、その前から、市街地基本計画の調査(2000〜2003)等を行ってきた。創造都市構想には北沢猛氏とその立ち上げから関わり、創造都市事業のコンペ応募案を作成したり、黄金町エリアマネジメントセンターの設立を支援するなど、関内地区の街づくりを多く手掛けてきている。
ちなみに、横浜南協会の牧師さんでもある。
夫人の悦子氏は、長きにわたる、東京でのまちづくりコンサルタントとして活動ののち、横浜にはいってからは、夫ともに地区計画や建築協定などのルールづくり、景観形成、福祉のまちづくり、防災、緑化など様々な分野で、地域の住民のニーズを踏まえたまちづくりに携わっている。
息子である心平氏は、2003年から櫻井計画工房に入社し、建築の特に数値に関わる仕事を担当しており、例えば、横浜市の居住率とバスや鉄道などの交通カバー率、高齢化率などをメッシュ統計で、数値データ化等を行なっている。
櫻井淳氏いわく。「コミュニティ、共同体に興味を持っている」と。
学生運動を経験したこともあり、まともな建築をやるのは嫌だと思い、修論も広場で人がどういった行動をするかなどを調査し、人がどのように街をつくるかについて、ハード作りより、ソフトに可能性をおいて研究したそうだ。
横浜は行政だけでなく民間も活発に活動し、たくさんのクリエイターの住む街になった。この財産と可能性をこれからも大事にしていくべきだとお話いただいた。
トキワビルの交流会の様子(写真:福島健士)