2018年07月28日

ヨコハマ創造界隈アーティストトーク 丸岡ひろみ 2018年7月28日

丸岡さんのすごいところは、ふわっとしていて、何でも吸収してしまうところだ。いや、吸収というより、包容という言葉の方が近いかもしれない。企業がビックサイトや幕張メッセで商売として行っている展示会のような構造に近いTPAM「パフォーミングアーツの見本市」を文化交流のイベントに昇華させてしまう。この変換は丸岡さんたちの、したたかさと努力と愛情がなければ成立しないであろう。その結果、実際に海外に公演が売れるという「縁結び」の仕事もすごいけれど、この事業の成立の仕方そのものが、「縁結び」の機能をもっていて、二重にすごいなと思う。具体的にいうと、資金は国際交流基金を中心にした様々な行政機関から助成金をゲットし、施設は、KAATのような県立、BankARTやYCCのような横浜市が推進している施設等に協力をあおりながら事業を進める。国、県、市というみっつの行政機関の資金と施設をオールオーバーに駆使しながら繋げ、国際交流の舞台を構築推進しているのである。池袋から、横浜に移ってきてはや7年。これからも私たちは、もっと深く連動していきたいと思う。

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photo by Hideto Maezawa
グループ・ミーティングの様子


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2018年07月25日

BankART妻有 2018年7月25日

大地の芸術祭2018参加作品。2006年にオープンしたBankART妻有も今年で12年目。古い農家を住めるように、みかんぐみ+神奈川大学曽我部研究室とともに改造した。合併浄化槽、ウォシュレット二基、お風呂、光のインターネットと設備は整えた。建築のディテールは、BankART ゆかりの作家に直接、制作してもらった。展示物は主にBankARTのコレクション。
今年のようにトリエンナーレのある年は、BankARTのメンバーが、フル滞在してお客さんをむかいいれる。会期中50日は無休で、冷たい麦茶を来館者全員に提供する。ときには、自転車かき氷機で製造したかき氷や農家の方が差し入れて下さった野菜を提供したりする。夕刻からは、知り合いを中心にした泊まり客がある日も多い。特に今年はお盆前の一週間は、作家とともに合宿しながら、BankART スクールゼミを公式に開催するので人口密度が高くなる。ふとんやら食事やら、楽しいけど大変だ。
29日のオープンを目指して、これから数日間、準備の日々が続く。

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2018年07月14日

ヨコハマ創造界隈アーティストトーク 高橋 寛+晶子(WORK STATION)2018年7月14日

建築のチーム「ワークステーション」を主宰されるお二人に、お話を伺った。坂本龍馬記念館でデビューしたお二人は、この間、丁寧に設計の仕事を続けてこられた。横浜市仲町台地区センター等が有名だ。
また、横浜トリエンナーレ2005の建築ディレクターチームのチーフも担当された。
「何故、横浜に1988年にアトリエを構えたのか?」の質問に、「行政かなって」とぽろり。当時は、ロン毛の北沢猛がデザイン室を率いており、吸引力があったそうだ。また長い期間居を構えた大津ビルさんのオーナーも、すばらしく配慮の行き届いた方で、室伏さん、飯田さん、等蒼々たる建築家に場所を提供していた。
BankARTのスタートは2004年からだが、横浜では1988年から、第一期創造都市が始まっていたのだ。


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2018年07月07日

ヨコハマ創造界隈アーティストトーク 伊藤康文 2018年7月7日

伊藤氏は、ビルオーナーでもあるし不動産屋さんでもある。東京にもいくつか物件を所有されているが、横浜関内地区には、クリエイタたちが数多く入居している常盤ビル、伸光ビル、泰生ビル、泰生ポーチなどを運用している。運用と記したには、通常のビルのオーナーとはやや異なり、あるディレクションのもと不動産を動かしているからだ。そのキーワードが「クリエイタ」というとちょっと大げさかもしれないが、価格設定の低さもあいまって、実際に上記の4棟には、およそ60チームのクリエイタの集合アトリエが既に入居して活発な活動が始まっている。そんなこんなで関内駅周辺の飲屋ひしめく街の中に、なかなかおもしろいゾーンが形成されつつあり、市が推進する創造界隈事業の動きと連動し、街の温度が大分高くなってきていることは事実である。これから現市庁舎のリニューアルも含めて、大規模な開発が始まる関内駅周辺。大きな資本が動くときこそ、伊藤氏のような地元に密着したポリシーのしっかりしたオーナー(旦那)が、小資本だけど、何か新しいおもしろい動きをしようとしているチームをサポートし続けてくれているのは頼もしい限りである。

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トキワビルの交流会の様子(写真:福島健士)
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2018年06月30日

ヨコハマ創造界隈アーティストトーク 野老朝雄 2018年6月30日

「東京オリンピック2020」エンブレムのデザインにいたるまでの思考を今日のレクチャーでは披露してもらった。東京造形大をでて、ロンドンのAAスクールで建築系の先生につき、いろんな意味で自由に生きてきたと思える野老氏。
 5年間横浜にアトリエを構えていた野老氏。BankART Studio NYKでも、シメイビールが好きで、いつも陽気に飲んでいて、でもそれは、何かにのめりこむために飲んでいるような酒の飲み方で、とにかくとらえどころがなかったのを記憶している。そして作品はいうと、その構造は緻密だけど、アウトプットされたものは、あまりグラフィック的な印象はなく、手作りのようなやさしい感じがするのが野老氏の作品の特徴だった。野老氏の思考のベースに流れているのは、建築やデザインなのだろうか?それとももっともっと邪悪なものなのか、愛なのか?
 エンブレムデザインをゲットしたときに開催したNYKでのお祝い会。たくさんの友達、先輩、後輩、関係者が駆けつけてくれた。国家的な仕事の頂点に立った野老氏は、特に変わる事なく、ずっとシメイを飲み続け、やはり何かに取り付かれているかのように仲間とずっと話していた。

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2018年06月29日

ヨコハマ創造都市を巡るリレーレクチャー 梶山祐実 2018年6月29日

梶山氏はBankART1929スタートのときの都市デザイン室の担当者であり、その後も創造都市事業構想の創成期を支えてくれた人だ。その後、局が変わっても様々な断面で、創造都市事業を応援し続けてくださった。その梶山さんが、再びデザイン室の室長として着任されたことは本当に嬉しい。今日のレクチャーでは、横浜市の街づくりの理念から創造都市構想に至る骨子を丁寧に話していただいた。BankARTが、アートのためのアートプロジェクトに陥らず、街づくりから生まれてきたプログラムであり、歴史的な建造物を活用しながら、街を元気にしていくという理念を継続して持ち続ける事ができているのは、こうした梶山さんたちの街に対する深い愛情や理解があるからと思っている。

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2018年06月23日

ヨコハマ創造界隈アーティストトーク 小泉雅生 2018年6月23日

小泉氏は、小泉アトリエの代表として、2005年に横浜(北仲BRICK&北仲WHITE)に事務所を構えて以来、その後に続いた横浜の重要なシェアスタジオ、「本町シゴカイ」、「宇徳ビルヨンカイ」の入居者として、若いクリエイターたちを牽引してきた。東京から横浜に移転して驚いた話として、当時の副市長がすぐに事務所に視察で訪れたこと。その後も行政の方達とレクチャー、意見交換を行い、それが横浜での街での設計にもつながったという。東京とは違い、自分たちの活動が街につながっているというのが、横浜の大きなアドバンテージだと感じたそうだ。その結果かどうか、小泉氏は、「象の鼻テラス」、「横浜市港南区総合庁舎」、現在進行中の「寿町福祉会館及び寿町住宅」等を担当し、横浜の公共建築を成功に導いている。質疑応答では、現存する歴史的建造物の問題に対して意見があり、小泉氏のような実績のある人たちが率先して活用保存に対しての意見を発信してほしいという声があった。

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象の鼻パーク/テラス

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港南区総合庁舎

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寿町福祉会館(仮称)及び寿町住宅

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2018年06月16日

ヨコハマ創造界隈アーティストトーク 中村恩恵 2018年6月16日

中村氏は重要なダンサーとコラボレートした海外公演も数多く、芸術選奨文部科学大臣賞(2011)、紫綬褒章(2018)等の賞もとられているし、新国立劇場のような大きな施設でも見事な仕事をされる方だが、BankARTではむしろ小さめのものをこれまで数多くお願いしてきた。

BankART スクールでも少人数のゼミを何度が担当してもらったこともあるし、BankART Studio NYK内にレジデントアーティストとしてスタジオを設けられていたので、日頃の活動もよく目にしていたからかもしれないが、すごい人だとわかってはいるけど、気軽に声をかけさせていただき、様々な催しにこれまで参加していただいた。

今日は、なぜコンテンポラリーダンスを行うようになったかという話を生い立ちも含めて伺った。
たっているだけで美しい人で、こんな人が横浜にいるというだけで、横浜はもっと自慢してもいいと思う。
本当にこれからが楽しみな人だ。

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BankART Studio NYK 2017
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2018年06月09日

ヨコハマ創造界隈アーティストトーク 岩本唯史(水辺荘) 2018年6月9日

「水辺荘」は、2010〜11年にBankART1929主催で開催された研究会「これからどうなるヨコハマ」において、都市居住や空きビルなど12のテーマのうち、水辺をテーマに研究していた「水辺班」が中心メンバーとなって設立したチームだ。今回は、立ち上げメンバーの一人である岩本唯史氏に、当時のこと、現在のご自身の活動についてお話を伺った。横浜の水辺を「見る」から「使う」活動として、サップでの運河クルーズ、水上ヨガなどを開催。また町歩きや音楽鑑賞など「水辺カルチャー」とも呼べる新しい水辺の楽しみ方も開催し、水辺を水運交通の場としてだけでなく、人と人をつなぐコミュニティを形成する場として活用してきている。もちろんそれと同時に船の管理についての規制や維持費の確保の難しさなども経験してきたそうだ。成果としては、横浜市の政策研究誌「調査季報」に水辺荘のレポートが掲載されている。
http://www.city.yokohama.lg.jp/seisaku/seisaku/chousa/kihou/175/kihou175-078-081.pdf
2011年、国交省の規制緩和に伴い、水辺での活動がしやすくなったことを機に、岩本氏は「ミズベリング」を立ち上げ、全国津々浦々で活動している。今後の横浜の水辺の可能性については、水辺に沿った施設である新市庁舎について触れ、サップなどで通勤するという水辺活用が実現できるような提案を行っていきたいそうだ。


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2018年06月02日

ヨコハマ創造界隈アーティストトーク 矢内原美邦/高橋啓祐 2018年6月2日

BankART1929としては、ダンスカンパニー「ニブロール」としてよりも、「オフニブロール」という「ユニット:矢内原×高橋」との関わりの方が多い。
BankARTの活動初期から、多くの展示、ダンスイベントに招待させてもらったり、企画してもらったりしてきている。代表的なものだけでも15本以上を数える事ができるだろう。

2005.5 個展「public=un+public」@BankART1929 Yokohama
「台北市・横浜市アーティスト交流事業2005 派遣アーティストとして台北国際藝術村へ3ヶ月滞在
2008.5 「Landmark Project lll」@桜木町ぴおシティ
.5 アフリカ開発会議(TICAD)「アフリカ希望の大地展」 @BankART1929 Yokohama
.9〜11「BankART Life II Landmark Project IV 心ある機械たち」 @BankART1929 Yokohama
2009.12 「Contemporary Art Japan,Korea and China」@Hakgojae Gallery(ソウル)
2011.8〜11 「BankART LifeV "新・港村"」@新・港村
2014.8〜11 「BankART LifeW 東アジアの夢」@BankART Studio NYK 1F kawamata Hall
.12 「ASIA Independent Art」@Yunseul Museum(韓国・金海市)
2015.7〜9 「アートと都市を巡る横浜と台北」@BankART Studio NYK 3F
11〜12 「都市に棲む~BankART1929のアクティビティ」@光州市立美術館(光州・韓国)
2017.8〜11 「BankART LifeX〜観光」BankART Studio NYK 3F


このチームのすごいところは効率のいいところだ。矢内原美邦さんのダンス、演出は、ひとりまたはふたりで成立するようなものが多いし、高橋啓祐さんの映像も出来上がったものは複雑だが、かなり大きな空間でもプロジェククター数台程度使用するだけで成立させてしまう。このコンパクト構造が、彼らの動きを活発にし、世界に羽ばたかせているのだといえよう。(くどい説明かもしれないが、このコンパクト構造を成立させるための時間をかけた試行錯誤と明快なコンセプトがあってのことだが。)
横浜の家を拠点にしながら、世界での活動が続くこのチームには、私たちはもっとおもしろい条件の仕事を提供したいと思う。
彼らはどんな与条件でも、新しいダンス、映像空間を創成してくれると思うからだ。


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2005.5 個展「public=un+public」@BankART1929 Yokohama

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2014.8〜11 「BankART LifeW 東アジアの夢」@BankART Studio NYK 1F kawamata Hall

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2017.8〜11 「BankART LifeX〜観光」BankART Studio NYK 3F
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